荻須正義(おぎす まさよし))(小学校) 「問題解決学習」
子どもが主体となって、問題や疑問を解決しながら理解を深めていくような学習法で、戦後に理科や社会科において提唱され広まりました。
荻須先生は、初等理科教育の分野で問題解決学習のパイオニアとして知られています。
問題解決学習ポイントは、
(1)児童の発達段階に応じ年間を通してどんな力をつけさせたいのか明確にし、それに沿って指導計画を立てる。
(2)なるべく児童の日常生活の中から素材をみつけ、児童の中に興味・疑問が生まれるように教材化する。(当たり前に見ていたものが、当たり前ではないことを意識する)
(3)児童の経験以外のところに連れ出そうとしてはいけない。
(4)事前に何度も実験するなど、十分に教材研究をしておく。
(5)授業では、「問題」は教師から与えるのではなく、子どもの中から生じてくるように仕向ける。
(6)あくまで児童が主体であって、教師はそれを援助する。
(7)大人の概念を押しつけるのではなく、先生は「知らない」という立場に立って子どもと一緒に探求していく。
(8)子どもの実感や言葉や気持ちを大切にし、大人の概念によって否定しない。
(9)探求の見通しを立て、共有化したら、児童が自分で確かめていく。
(10)まとめの際に、次の授業への興味をつなぐ投げかけをする。
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