教材研究のコツ
教材研究は「これだけは何としても教えたい」ということをつかむためだ。これが授業の「ねらい」になる。
子どもの実態を意識しながら「このような子どもたちだから、このような教材を使って、このような指導をして、このような力をつけたい」と、教材研究をするのが実践家である。いい教材でも、子どもにマッチしていなければ、教材としての機能をはたさない。
ユニークな授業をするにはユニークな「ねらい」が必要である。教材・内容もユニークだということである。
教材研究は「発問・指示をつくり出すため」である。
深く教材研究していくと、「発問・指示」が自然に出てくる。出てこないときは、出てくるまで調べ考える。
「発問・指示」は「子どもの反応を引き出す」ためである。
材料七分に腕三分といわれるように、よい教材はよい授業を創ることができる。
教材研究をするには、常に新鮮な「はてな?」をもっていなければならない。
わたしは、何か調べるとき、関係ありそうな本(最低30冊)やパンフレット、新聞など、あらゆるものを集める。本を読めば参考文献が出ているので調べる範囲がひろがる。絶版になっているときは図書館で探す。そろったところで、さっともう一度目を通す。すると中心になる本が見つかる。それをていねいに読む。他の本との関係を書き込む。
面白い授業はやはり教材が面白い
何といっても教材・内容が面白いこと、楽しい追究ができること。
(有田和正:1935年生まれ、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授を経て,東北福祉大学教授。教材・授業開発研究所代表。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し授業の名人といわれている)
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