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子どもがひ弱になった反面、ものすごく強くなった

 

 中学生が非常にひ弱になった。肉体的にも精神的にもひどくもろくなった。
 がまんができずすぐ参ってしまう。小さいときから、親がしつけをしないから、耐える力や他人を思いやる力が育っていないからだ。
 自分で考え、自分で行動することができず、言われないと動けない。塾などに子どもを追いやって、子どもが自由にすごす時間を奪っている。子どもの自立心や集団性が育たないわけだ。
 友だち関係の希薄さは目をおおうばかりで、放っておけば他人が何をやっていてもまったく気にならない。
 ところが、非常にひ弱になった反面、ものすごく強くなった。
 がんこでわがままになったのである。相手が強ければ、自分の殻にとじこもってじっとしているのに、弱いとわかると、非常に攻撃的になる。自分の欲望をおさえることができず、どこまでも主張する。
 個人を絶対視する風潮が強まり、欲望のみが大きくなり、精神性がなくなって、何でもありの社会になったのである。
 さらに、そのときの気分で行動するようになったから、生徒がいつ何をするか、まったく予測がつかなくなった。
 校則や管理教育がたたかれ、「先生の言うことはきくんだよ」という社会のサインはほとんどなくなり、生徒たちが教師のいうことをきかなくなった。
(
河上亮一:元埼玉県公立中学校教諭、日本教育大学院教授、プロ教師の会主宰)

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