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なめられる教師は子どもに影響力を持っていない教師

 なめられる教師は子どもに影響力を持っていない教師である。
 子どもが、先生の指示や指導に従うのは、聞かないともっと怒られると思うからかもしれません。あるいは、先生に尊敬の念を感じているからかもしれません。
 つまり、子どもたちには教師の指導を受け入れるだけの理由があるのです。
 子どもたちは、教師の何らかの影響力を感じていて、実はその影響力に従っている、と考えることもできます。
 なめられる教師というのは、実は子どもにとって影響力を感じられていない教師のことです。子どもたちに影響を与える能力を持っていない教師のことなのです。
 子どもは教師の影響力を感じて、そのうえでその教師の指示や指導に反応しているのです。
 ですから「静かにしなさい」というひとことが、子どもたちにすっと入る教師がいる反面、無視されてしまう教師もいるわけです。
 これは教師の言い方の問題以前に、子どもがその教師の影響力をどう見ているかにかかっているのです。
 なめられている教師は、子どもがその教師の指示や指導に従う理由を、いわば感じていないのです。
 たとえば、中学生からなめられる教師は、「叱るべき時に、厳しく叱れない教師」というだけでなく、その背景に、
(1)
教師の人間的な魅力
 尊敬や信頼できる、あこがれる、好意や親近感が持てる、受け入れてくれる
(2)
教師の専門性の魅力
 教え方のうまさ、熱心さ、指導力がある
(3)
罰・強制性
 教師の指示に従わないと罰せられる、成績に響く
の三つの全てに、教師の影響力を生徒が感じていない教師、ということができます。
子どもに与える教師の影響力は、その他に教師の性格(明るさ・楽しくなる)があります。
(
河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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