新しいものを子どもたちのなかにつくり出し可能性を引き出す
教師とかの仕事は、追究者・創造者として絶えず追究し創造し、新しいものを子どもたちのなかに、つくり出していかなければならない仕事である。
子どもたちに一つのものをつくり出したときには、つぎのより高いものを目ざして、追究をはじめ、新しい創造をしていかなければならないものである。それは、山にへばりつくようにして、大きな石を頂上まで石を押し上げていったときに、そこで新たに見える高い山に向かって、また石を押し上げていくようなものである。
教師はそういう仕事を休みなく続けていかなければならないものである。一時間の授業からつぎの一時間の授業へと、また一学期から二学期へと、さらに今年の一年間からつぎの一年間へと、新しい課題をつくり出してはそれを突破し、そこに生まれた新しい事実から、またつぎのより新しい事実へと追究し創造していかなければならないものである。
教師は、授業とか行事とかのなかで、そういう創造をつづけないかぎり、子どもたちの成長を助け、子どもたちの可能性を引き出すことなどできない。
(斎藤 喜博:1911年~1981年、1952年に島小学校校長となり11年間島小教育を実践し、全国から一万人近い人々が参観した。子どもの可能性を引き出す学校づくりを教師集団とともに実践した。昭和を代表する教育実践者)
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