いい学校とはきちんとした説明がたくさんある学校
私はNHK教育テレビで毎週日曜午後6時から放送していた「わくわく授業—わたしの教え方—」(注)の制作に携わっていました。全国のとびっきりの授業をまるごと44分間伝える番組です。
「いい学校とはどんな学校か?」一言で答えるなら、「きちんとした説明がたくさんある学校」です。これが、全国の学校や授業を取材した感想です。
「きちんと説明する」。これは、「わくわく授業」で紹介した先生方の授業に共通したキーワードです。
子どもたちに目標を明らかにしたうえで、わからない状態が起きないように説明を加え、何ができて、何ができていないのかを説明する。
それを繰り返していくと、やがて、子どもたちは、一つのことができると自分で次の課題を見つけるようになります。
そして、自分の考えと違う友達の意見を聞くようにもなっていきます。
「きちんとした説明がたくさんある学校」は、学ぶことが楽しくなる授業がある学校でもあると思います。
(注)わくわく授業 わたしの教え方:NHK教育テレビで放送していた教養番組(2003年~2008年)。「楽しくなければ授業じゃない!」をコンセプトに、学校現場でユニークな教育手法を取り入れている先生方とともに、その授業の様子を取材し紹介した。また、その先生の教育方針などについてのインタビューなども織り込んでいた。
(桑山裕明:NHK制作局 第一制作センターチーフ・プロデューサー)
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