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子どもとの対話を通しながら理解させていく説明型の授業

 説明型の授業には、教師から一方的に教え込む授業と子どもとの対話を通しながら理解させていく授業とがある。
 教師から一方的に教え込む授業は、子どもが理解したかどうかを考えない伝達を中心とした授業である。まだまだこのタイプの授業が多い。この授業はだめな授業である。教師の自己満足で子どもがわかると言えるのだろうか。認知心理学から言うと、本当は「教え込めない」のである。「教え込めた」と思っていること自体が誤った認識である。
 子どもとの対話を通しながら理解させていく授業の場合、子どもとの対話を通してやるから子どもにとっては理解しやすい。しかも、子どもの反応は対話を通して確かめているから、わからない点が明確になってきて、わかりやすい授業になりやすい。若い教師はまずこの段階を目指すべきである。
 そして、必ず1時間の最後に小テストをしてみてほしい。本当に理解できたかどうかが確認できるからである。いきなり問題解決型授業をやろうとしても難しいからである。
 説明型の授業では、教師が安心したいために発する言葉がある。
 教師「みなさんわかりましたか」、子ども「ハーイ」 
 教師「どうですか」、子ども「いいでーす」
このタイプの発問はやめてもらいたい。
教師「みなさんわかりましたか」の代わりに、教師「この場合はどうなるかな」「わかったことを言ってごらん」と発問したい。こうすると、説明型の授業でも評価の場面が生きてくる。
 たくみな説明は、図を入れたり、既習事項とつなげたりして、問題の解法の意味を知らせるので子どもにとってはわかりやすいのである。
 また、適当に「間」をとって説明したり、子どもの反応を確かめたりしながら授業を進めていくとさらによくなる。
(
志水 廣:1952年神戸市に生まれ、神戸市公立小学校、筑波大学附属小学校教師を経て、愛知教育大学教授。各地の小学校・中学校のコンサルティングをし、各地の算数・数学の研究会の指導にあたっている。また、授業力アップのための教師塾を開催している)

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