人の話を体中で聞く
西尾実(1889~1979年:国語学者、国語教育も重視した)先生は人の話をおしまいまでよく聞く方だったんですよ。体中で聞く。
そういう聞き方を勉強できたのは、ほかには俳優の宇野重吉(1914~1988年:名俳優、演出家。劇団民藝の創設者)だけでしたよ。
のちに子どもたちがスピーチをするときなどに、やはり誰よりも先生が一生懸命に体中で聞くという姿勢をして、スピーチを引っ張るものだと思ったものでした。
ま、とにかく西尾先生はそのお手本みたいにほんとうに一生懸命聞いてくださったんです。
(大村はま1906~2005年、横浜生まれ、長野県公立高等女学校、戦後は東京都公立中学校で73歳まで教鞭を取り、新聞・雑誌の記事を元にした授業や生徒の実力と課題に応じた「単元学習法」を確立した。ペスタロッチー賞、日本教育連合会賞を受賞。退職後も「大村はま国語教室の会」を結成し、日本の国語科教育の向上に勤めた)
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