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動的な目で子どもの変化を見る

 人の能力というのは動的なものです。わずかずつであれ、毎日成長しているし、変化している。だから、それを観察、評価する教師の側にも動的な視点が必要になってきます。
 私に初めて孫ができたとき、一ヶ月会わない間に、その成長の早さに驚かされたものです。しかし、その変化に毎日接している親はかえって気づきにくいもので、それは子どもを毎日教えている担任や教師にもいえます。毎日接しているがゆえに、小さな変化や成長を見過ごしてしまいがちなのです。
 このことから、動的な視点、つまり常に子どもの「いま」を見て、そこに新しさを発見し、驚くことのできる目や心の動的な視点の大切さがおわかりになると思います。
 子どもを見るとき、私は「何か新しいことはないか?」「少しでも前と変わったことはないか?」と目を皿のようにして見ることを心がけていました。
 そういう動的な目で見ていると、教わる子どもたちの目や体の動きが変わっていたり、表情や声に変化が見られたり、遊び方や遊ぶ相手が変わっているなど、じつに千変万化であることに気づかされるのです。その変化に注意していれば、彼らの成長を見逃すことはないし、彼らといっしょにいることが楽しくもなります。
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有田和正:1935年生まれ、筑波大学付属小学校,愛知教育大学教授を経て,東北福祉大学教授。教材・授業開発研究所代表。教材づくりを中心とした授業づくりを研究し授業の名人といわれている)

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