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学級のルールと人間関係の確立をどのようにすればよいか

○学級のルールの確立
(1)
授業は講義形式の一斉授業をできるだけ少なくし、個人的に作業できる、書き込み式のプリントやドリルを中心にする
 レベルは8割の子どもがわかるような基本的なものとし、30分程度で終わるくらいにします。ゲーム的な要素があったりすれば、子どもの意欲もますことでしょう。
 ここで大事なことは、騒がしくてもとにかく行動させることによって、最低限の学習内容を確保することです。子どもはその時間にやることが明確になり、除々に取り組みにも集中するようになります。
(2)
係り活動は一人一役を割り当てる
 学級生活が快適になり、仕事量が同じになるような係りを子どもの数だけ設定し、クジで子ども一人に一つ割り当てます。係りが学級生活に必要で、寄与していることを教師が説明することが大事です。
(3)
学習や係り活動の評価は、教師が一人ひとりチェックし、プラス面をほめる
 学習ドリルなどはできた順番に提出させ、一人ひとりその子どもの前でマルをつけてあげます。全部終わったら、その努力をほめてあげ、終わりにします。その際、早く終わった子どもに残りの時間を退屈にさせないために、学習ゲームや本などの活動を必ず用意しておきます。
 係り活動も一人ひとりの活動に注目し、達成できたらその時点でほめてあげます。帰りまでにできていなかったら、自分の責任を遂行することを事務的うながし、教師は終わるまで待っていてあげるのです。そして、終わったら、責任を果たしたことをほめてあげるのです。
(4)
帰りの会は学級で約束した内容を点検する
 教師への子どもたちの評価、子どもたちへの教師の評価を確認します。その後、教師はしっかりできた子どもを全員紹介し、何がよかったのかを具体的に説明します。
○ふれあいのある人間関係の確立
(1)
教師と子ども一人ひとりの人間関係の形成に努める
 教師のほうから「おはよう」「ありがとう」という言葉がけをします。最初は子どもたちから無視されるかもしれませんが、子どもの心には教師のこのような態度が少しずつ定着してきます。特に抵抗の強い子どもたちには、放課後などに個別に話し合ったり、一緒に作業をしたりして、少しずつ抵抗を取り除いていきます。こういう子どもは、周りの子どもの目を意識しますから、教師と子どもの一対一がいいのです。
(2)
教師と子ども一人ひとりをつなぐ交換日記などの心のパイプをつくる
 子どもに強制するのではなく、教師のほうから人間関係を形成したいという意思をみせ、定期的な意志の疎通を図る手段を確保するのです。
(3)
簡単な、個人単位で参加できるゲームなどを定期的に行う
 学級活動の時間などを活用して、氷鬼などの遊びを取り入れて、子どもたちの人間関係の緊張を軽減してあげるのです。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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