学級が荒れるのは「生徒を叱れない」教師が原因である
ベネッセ教育研究開発センターが「荒れている学級の教師」がどういうタイプだと思うかについて、教師の回答をまとめた。それによると、荒れるのは「生徒を叱れない」教師が原因であると意外にも81.6%の教師が回答している。このことから、教師は「叱る」ことの必要性を積極的に認めていることがわかる。
親の大半は口をそろえて「悪いことをしたら厳しく叱ってください」と言う。親は子どもを叱ることをせずに、子どもが健全に育つことは不可能だと経験的に知っているからだろう。
新年度を迎えると、私は生徒に必ず「担任に希望すること」を書かせているが「悪いことをしても大目に見て欲しい」などと書いた生徒はいない。
親も生徒も叱って良いと言っているし、大半の教師も叱れないのは問題だと言っているのだ。
しかし、なぜ、教師は叱ることに自信がなく迷うのだろうか。その理由は親の中でごく僅かだがわが子が叱られると「なぜ、うちの子だけがこんなことで叱られたのか」「叱り方がへただから、うちの子も感情的になった」などと述べ、教師とのトラブルが起きる。
こんなトラブルが起きれば、教師は誰でも二の足をふむ。本当は「何を叱るか」「どう叱るか」が問題なのだが、いつのまにか「叱る」こと自体に迷うようになってしまったわけだ。
昔は親も無条件に叱ることを認めていた。そういう時代が終わったのだから、私たち教師は「何をどう叱るか」に熟達することが大切になってきたのである。特に若い教師は多様な「叱り方」のコツを身につけていただきたいと思います。
(吉田 順:1950年生まれ 元横浜市立小・中学校教師。生徒指導コンサルタント)
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