学校現場で求められている校長とは
学校でのたいていの困りごとは「校長裁量」であり、「校長の適当な判断でよい」という突き放しである。教育委員会は通知や通達はしっかり出すがあとは野となれ山となれで、校長裁量に任せ、教育委員会はよけいなことは言わないというのが常套手段である。それで失敗したら、校長を処分するということにする。
だから当然のことというか、保身のためには、校長は「横並び主義」となる。自分で責任を取れるほど強い校長はまずいない。「校長のリーダーシップを期待する」と文科省も教育委員会も言いつつ、そのリーダーシップを発揮されたら困るのである。
要するに、「期待されるリーダーシップ」とは、学校の運営を教育委員会の言うとおりに、はみ出さずに、言われたことをそつなくやり、言われないことは決してやらないという校長に言えることだ。
もちろん、校長の中に良心的な校長も少なくない。しかし少しでも現場教員の立場にたって指導していこうとすると、必ず、教育委員会から「指導」という圧力がかかる。
その教員と教育委員会の板挟みになって、悩み深く鬱々と毎日を過ごしている校長もいる。しかし、いくら鬱々となっても、問題は解決しないのだ。
校長の目線が上を向いているのか、自分の職場に向いているのか、それが問題だ。
「私が矢面に立ちましょう、思う存分やってください」などと校長が言ってくれなくてもいい。是々非々できちんと教育委員会と話ができ、言うべきときにはいえるような校長が今現場で求められているのだ。
(岡崎 勝:1952年生まれ、元名古屋市立小学校教師)
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