カウンセリングを学ぶと教師は成長する
カウンセリングを学ぶことで、教師は自分が成長できたと感じることができる。
カウンセリングを学ぶと心の葛藤がどのようにして起きてくるかが明らかになり、その感情をどう処理したらよいかがわかります。
教師が教えることは能動的であり、反対に「子どもの話しを聴き、支える」というカウンセリング的な行いは受容的で、相反することです。
この両方ともできることが今、教師に求められています。
教えるという作業の中に、どれだけカウンセリングの技術を使って子どもたちの心と触れあえるかということが大切なのです。
これは教師であり、またカウンセラー的でもあることが子どもから信頼を得る条件でもあります。
カウンセリングを学び経験をかさねていくと教師自身、悩ましい問題から少し距離をとる感性が育ってきます。
そして、親や子どものトラブルに巻き込まれずに全体の場の雰囲気を理解しながら対応する力が生まれてきます。
カウンセリングを学ぶことで、教師は自分が成長できたと感じることができます。
教師自身が肯定的に受け取れるようになることで、また子どもたちとも肯定的な関わりができることになります。
これができてこそ、教師は教育する喜びをより感じることができるようになると思います。
(上野和久:1953年生まれ、元和歌山県公立高校副校長、和歌山心療オフィス所長。臨床心理士、日本カウンセリング学会認定カウンセラー)
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