授業のネタは子どもの姿と教材・目標・方法を考えること
授業のネタの発掘は子どもの姿と教材・目標・方法を考えることだ。
授業は勝負である。教師と子どもの真剣勝負である。
一人ひとりの子どもが、確かに問題をもち、予想がたち、追究の方向が見え、問題追究に熱中するようになったとき、勝負が成立したといえる。
勝負を成立させるためには、最低限つぎの三つのことが必要である。
(1)子どもが、今どんな考えや能力をもって授業にのぞもうとしているのか、どんな知識や経験をもっているのかつかむこと
(2)どんな「授業のネタ」をぶつければよいか考えること
(3)授業を組み立てるとき、どんな発問や指示をすればよいか考えること
子どもがおもしろいと思うユニークな授業をするには、よい「授業のネタ」をもって授業に挑むことがポイントである。
「授業のネタ」には、子どもの思考のすじ道をふまえ、しかも、真実に迫っていく契機がふくまれていることが必要である。
「授業のネタ」は、興味をもって追究していく過程で、より真実に迫っていくような内容を含んでいなければならない。
子どもがおもしろがる授業には「授業のネタ」に発展性がある。
「授業のネタ」を発掘するということは、子どもの姿と教材・目標・方法を同時に考えることなのである。
(坪田耕三:1947年生まれ 東京都公立小学校教師、筑波大学附属学校教育局教授を経て青山学院大学特任教授)
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