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大事なことを言ったあとは子どもたちに復唱させる

 教師は自分の言葉は、すべて子どもたちが聞いていると思っている。
 しかし、子どもは聞く力が弱く、実際には選択して聞く。だから聞こえていない子どももいるのである。
 だから、大事なことを子どもたちに言うときには、教師に注目させて、眼をしっかり見ながら「明日は時間割が変更になって、国語の授業があります」と話す。
さらに、確認する。
「明日、時間割の変更があります。なんの授業ですか」
「国語です」
「そうですね」
 この復唱は、自己確認法だが、問題行動をする子どもの指導にも役立つ。「聞いていなかった」「知らなかった」という言いわけを封ずることができるからだ
(家本芳郎、19302006年、東京都生まれ。神奈川の小・中学校で約30年、教師生活を送る。退職後、研究、評論、著述、講演活動に入る。長年、全国生活指導研究協議会、日本生活指導研究所の活動に参加。全国教育文化研究所、日本群読教育の会を主宰した)

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