大事なことを言ったあとは子どもたちに復唱させる
教師は自分の言葉は、すべて子どもたちが聞いていると思っている。
しかし、子どもは聞く力が弱く、実際には選択して聞く。だから聞こえていない子どももいるのである。
だから、大事なことを子どもたちに言うときには、教師に注目させて、眼をしっかり見ながら「明日は時間割が変更になって、国語の授業があります」と話す。
さらに、確認する。
「明日、時間割の変更があります。なんの授業ですか」
「国語です」
「そうですね」
この復唱は、自己確認法だが、問題行動をする子どもの指導にも役立つ。「聞いていなかった」「知らなかった」という言いわけを封ずることができるからだ
(家本芳郎、1930~2006年、東京都生まれ。神奈川の小・中学校で約30年、教師生活を送る。退職後、研究、評論、著述、講演活動に入る。長年、全国生活指導研究協議会、日本生活指導研究所の活動に参加。全国教育文化研究所、日本群読教育の会を主宰した)
| 固定リンク
「教師の話しかた」カテゴリの記事
- ふだん発している言葉が毎日の生活に影響を与えている 中井俊已(2022.01.12)
- 声が変われば自信が生まれ人生が変わる 白石謙二(2021.09.04)
- 子どもたちに印象に残るような話し方とは 大内善一(2021.06.08)
- 発声の練習(あくび卵発声トレーニング)とは 平田オリザ・蓮行(2021.05.02)
- 子どもに話をするときのコツ 大村はま(2021.03.09)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント