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保護者の言うことはありがたいと思って聞く

 保護者の要望は、教師にとってマイナス・イメージで捉えがちであるが、これをプラス・イメージで捉えることが大切である。
 保護者の言っていることはもっともなことだ、確かに教師としての配慮が足りなかった、気づかなかったことを教えてくれて有りがたいと思って聞くと、その先の対応に誤りがない。
 保護者への対応は迅速に、誠実に、を心がけることが大切である。「もう少し様子をみましょう」といって、そのまま放っておくというようでは、保護者の信頼を得ることはできない。
 「なるほど、よく分かりました。様子をよく調べて、すぐに対応します」と答え、保護者には結果を報告するという手順をふむ等、誠実な対応が大切である。
 保護者に向かって「忙しい」はない。仕事として教職を選んだのに、なんで「忙しいからできない」なのか、である。時間をさいて保護者と話し合い、すぐ対応すれば、必ず良い結果が生まれる。
 保護者と一緒に、これからどうしようかと真剣に話し合えば、必ずよい解決策が見つかる。
 子どもを放りっぱなしで、教師が保護者にも相談しようにもなかなかつかまらないという例もあることを考えれば、学校に来てくださる方は有難い。学校教育に関心がある証拠である。
 これからの学校教育は、こうした要望を言いに来てくれるのを待つだけでなく、こちらからアンテナを張って要望を出してもらうことが必要である。
 学校が一人よがりでなく、家庭の要望を出してもらうことにより、教育をより身近なものとして感じてもらう。同時に、学校を改善していく力とするのである。
 外部からの力と、内部からの力とが呼応したとき、学校は変わっていく。
(飛田貞子:東京都の公立小学校教諭を経て小学校校長)

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