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いじめ傍観者の指導

 いじめは、周囲の子どもたちの反応によって深刻化したり、収まったりすることがあります。
 一口に傍観者といっても個々の子どもの思いは様々です。それぞれの子どものタイプに応じた指導を行う必要があります。
1 容認する子ども
 被害者にいじめられる理由があると考えています。そのため、被害者の気持ちに目を向けさせることが重要になります。
 例えば「もし、友だちがきみの癖が気にいらないからと、いじめと同じことをしてきたらどう思う?素直に受け入れられる?」と考えます。まずは、加害者の行為を止めるべきものなのだと、被害者の立場を感じてもらうことが必要です。
「指導は先生の仕事」であることを伝え、観衆になることを正当化させないことが大切です。
2 止めたいのに止められない子ども
 いじめを否定的に感じつつも実際には見てみぬふりをしています。止められない自分に対する葛藤や、反対に自分がいじめられるのではないかという不安を抱いている場合があります。
 例えば「誰だって、一人でやめろと言うのは怖いね」と躊躇する気持ちを認めてあげることが重要です。そのうえで
「加害者の見ていないときに、被害者に声をかけてあげるだけでも被害者は安心すると思うよ」「放課後に質問のふりでもいいから、先生に教えてくれると先生もすごく助かるよ」
など具体的な方法を伝えます。その際、加害者に伝わらないことを保障してあげることも大切です。
3 無関心な子ども
 「またやってるよ」と見て見ぬふりをすることで加害行為を助長してしまうことを伝え、自分がいじめに無関係でないことを認識させます。
 「これ以上は良くないと思ったときは先生に知らせてほしい」とクラスの一員としての協力をうながします。
4 クラス全体への指導
 クラスにいじめを止めようという思いがあり、教師も支援していることを感じさせる指導が大切です。
 被害者だけでなく、傍観者も「クラスや先生に守られている」という安心感をもてたり、「自分にもできることがあるかもしれない」という気持ちをもてることで、いじめの発生や深刻化の予防につながるのです。
(
江原 稔:東京都公立教育センター)

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