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学級崩壊にどう対応するか

 一つの学級が荒れ始めたとか、学級崩壊しそうだとか、学級崩壊したというような場合、当然のことながら、全校教職員にその状況が報告され、そのためにとる措置が提案され、話し合って進められる。これが学校という組織体である。
 話し合いの内容には当然、保護者や子どもの様子も報告される。子どもや保護者の願いを生かすことを優先して、対応策が話し合われる。
 教育委員会や教育相談など他の関係機関とも連携を取り合って、崩壊状態がなくなるように対応するのが、ごく普通の学校である。一つの学級のできごとだから、その学級の担任だけに任せておくというようなことはしない。
 学級崩壊を伝える多くのマスコミの報道は「担任は悶々と悩み、精神的にまいる」と伝えている。
 「その後、同僚に話し、教育相談もし、子どもの気持ちを考えた指導にきりかえて、担任としての気分も楽になり、崩壊がおさまった」という論調で書かれていることが多い。
 「先生が変わらなければ子どもは変わらない」という言葉があるが、この言葉は真実である。
 崩壊したという現実を直視し、「自分のやり方は、社会が変化し、子どもが変化した今、変えていかなければならないんだ」ということを理解した時、担任の考えが変わり、崩壊がおさまることも多い。教師にとって、自分を否定するようでつらいが、教師としての成長は、そういったところにある。
 だから、憶することなく学年会や生活指導部会などに話題を出し、相談することが大切である。そして、自分のやり方は唯一絶対正しいという発想を捨て、他の人のやり方から学ぼうとする謙虚な姿勢をもつことが必要である。
 三人寄れば文殊の知恵、という言葉もある。学校には三人どころか何十人もの教職員がいる。良き実践を積み上げている人が多い。その人たちの実践に学び、言葉に耳を傾けることから、新たな発想が生まれる。
 全校の教職員が共通理解して、チーム・ティーチングを取り入れたり、子どもや保護者、地域への対応にあたったりすることは、崩壊の時ばかりでなく、いろいろな時に有効であり、必要である。
(飛田貞子:東京都の公立小学校教諭を経て小学校校長)

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