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発問はまっすぐ尋ねたのでは子どもの思考を刺激しない

 性格が素直であるということは、日常生活の人間の交際においてはとてもよいことなのですが、こと発問を生みだすという点では、かえってじゃまになることがあるかもしれません。まっすぐ尋ねたのでは、子どもの思考を刺激しないからです。
 また、子どもの答えをそのまま受け取ってはだめなことがしばしばあります。切り返したり、ひっくり返したりして、念をおしていかなければいけないのです。
 たとえば、小学校一年生の理科の授業で、アサガオの種の発芽の条件を考えさせる場合、種と土との関係はあたりまえだと思われることを裏返しにして
 「このアサガオの種を、机の上にまいたら花が咲くかな?」となげかけてみると、はじめ子どもたちは笑いこけて、
 「種は、土にまくのにきまっている」と、とりあわない。
 「この机の上よ、みんなの机よ。そこにこのアサガオの種をおいていたら花が咲くだろうか?」と、かさねてたずねてみた。
 「咲かないよ。咲くはずないよ」
 「だけどー。お水かけたら、もしかしたら芽がでるかもしれないよ」
 こうして、発芽についての討論を進んでいくようにしました。
 「アサガオの芽がでるのにはどうしたらよいでしょう?」と発問するよりも、はるかに刺激的です。
(横須賀 薫 1937年生まれ、元宮城教育大学学長、十文字学園女子大学学長。教員養成や授業を研究)


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