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授業中の問題行動は初期のうちに指導する

  一般に、生徒の問題行動はできるだけ早めに指導することが求められる。遅くなればなるほど問題はエスカレートし、広がるからだ。そのことは授業中の生徒指導にでもいえることである。
 授業中の初期の問題行動といえばほとんど決まっている。おしゃべり、忘れ物、手紙回し、それにノートをとらなかったり、居眠りをすることである。
 これらを甘く見て少しでも放置しようものなら、授業の体裁を失うのに時間はかからない。
 こうした問題行動が発生した時点で、それを決して軽視せず、すぐに注意することである。そして、その場で直ちにやめさせること。
(1)
グンニャリした生徒の指導
 私の場合は、授業を続けながらごく自然にそばに行って、肩なり腕なりを軽く指先でトントンと突いて、次のように言うようにしている。
 「どうしたのかな、具合でも悪いのかい?」するとたいていは、ハッとして頭を上げる。
ブスッとして何も言わない子どももいる。そんな場合は、「眠いのかな」と言うことにしている。
 そして、「はい」とか「ああ」と答えた場合は、「眠いかもしれないけど、でも先生は君にも授業を聞いてほしいんだ。他の人はみんなしっかり聞いている。みんなにできることを君にできないはずないよな。眠いかもしれないけれど頑張って!」こんな具合に言う。これでたいていは大丈夫。
(2)
おしゃべりの指導
 「そこ、うるさい」とか「授業中だぞ、話をするんじゃない」と大声を張り上げた注意の仕方は、もう十数年前にやめていた。その後はずっと次のような注意の仕方をしている。
 「T君、おしゃべりをやめてくれるかな。先生、小さな声でヒソヒソ話されても気になって授業がしづらくなるんだ。いいだろうか」これだけで、話するのをやめるのである。
 ふたたびおしゃべりを始める場合は、「君は私の注意がわかるよね。君が話しているとね、周りの人も集中力が落ちてしまうので迷惑をかけることになるし、第一君自身が授業をよく理解できなくなるだろう。それに、さっき言ったように先生も授業がしづらくなるんだ。この三つの理由から話をしないでもらいたいのだが、できるかい?」
 自分のしているおしゃべりが、思っている以上に周囲に迷惑をかけているということに気づかせるのである。
(大阪隆夫:1941年生まれ横浜市立中学校四校に勤務。「生き方を探求する会」会長として道徳教育を研究。シュタイナー教育を研究し各種学習会等で講義。ネット上の教育相談室で相談員)

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