被害者意識の強い親への対応
被害者意識の強い親は、不安が高まってくると、担任を攻撃してくることがあります。
それに巻き込まれない心構えを担任がもち、親の不安を軽減し、親が落ち着いたところで担任と共同して子どもに対応するという展開に導くような、面談の技術が必要だ。
子どもが学校で元気がない、他の子どもといざこざがあったときなどは、親から連絡がくる前に「状況を伝え、このように対応しています」ということを電話連絡します。そのとき、最近の家庭での子どもの様子などをゆったりと、茶飲み話のように聞けるとよいでしょう。
また、子どもの学校でのちょっとしたプラスの出来事は、連絡帳で担任から伝えてあげると、親はわが子が常に担任の気に留めてもらっていると思い安心するものです。
特に、親がわが子のことで気になることがあったとき、担任への連絡方法を伝えておくとよいでしょう。
日々の子どもの様子を定期的に保護者に知らせる、次の行事ではこのようなことをするので、このような準備をしておくといいですよ、とさりげなく伝えてあげ、普段から、担任は味方なのだと感じられるような関係を形成しておくことが重要だ。
被害者意識の強い親は、学級の他の親との交流が少ないため、それが不安を高める要因にもなっています。そこで、保護者会などで小グループに分かれ、自由に語り合う場を設けることも有効です。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)
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