指導案は感動を伝えるもの
教師がもっとも子どもに伝えなければいけないのは、学び続けることの楽しさであり、成長し続けることの快感です。
いくら練り上げられた指導案でも、根本に教師自身の「感動」がなければ、その授業は厚みのない、説得力に乏しいものとなってしまいます。
指導案づくりは、まず素材研究で「何を読み取るか」自分自身の感じ方を確立します。この素材研究の確かさや深さは、その後の授業の成否を決めるポイントとなります。
次に教材研究、つまり「何を教えるか」、そして最後は指導法研究の「どう教えるか」を考えます。
教師が自分の目で見て、自分のこころで考え、自分のからだで実践し、その反応を検証する。すぐれた指導案はそういう姿勢のあらわれです。
ですから、方法自体は人まねでもいいのです。今ではインターネットをのぞくだけで、さまざまな指導案を閲覧することができますから、面白いと思ったら即座に実行してみたらいいでしょう。
授業は常にみずみずしい新鮮さを持っていなければなりません。だから指導案は自分にとって新しい試みを取り入れていくことが重要になります。
そうして自分の実践をくぐらせることで、誰かが考え出した指導案にまた新しい意味が付加され、授業の新鮮さを保ってくれるのです。挑戦も工夫もない授業をしてはいけません。
(野口芳宏:1936年生まれ、元小学校校長、大学名誉教授、千葉県教育委員、授業道場野口塾等主宰)
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