子どもが身体全体で表現することによって内部に新しいものをつくり出すことができる
島小学校では、体育と音楽を重視した。
それは、体育とか音楽とか、舞踏や行進などは、いずれもリズム感とか他の子どもとの関係の力とかを育成するところがある。
また、身体全体で自分の内部にあるものを表現したり、逆に表現することによって自分の内部に新しいものをつくり出したりすることができるからである。
しかもそこでつくられた力は、他の教科の授業や行事の場合の基礎的な力となっていくからである。
体育も音楽もどの子どもにもできるものである。しかも体育や音楽は、どの子どももが具体的に自分を表現することのできる特長を持っている。
したがって子どもたちは、具体的に自分の持っていた可能性への自信と喜びを持つことができ、また他のどの子どももが、自分と同じように豊かな可能性を持っていることを知り、他人を尊重し他人から学びとることを知るようになる。
(斎藤 喜博:1911年~1981年、1952年に島小学校校長となり11年間島小教育を実践し、全国から一万人近い人々が参観した。子どもの可能性を引き出す学校づくりを教師集団とともに実践した。昭和を代表する教育実践者)
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