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学級崩壊末期は教師チームで対応する(2)

 管理職や同僚教師と三人でチームを組んで、まず現状を総括して、その後再スタートをきります。子どもたちがもっている不満という膿をだしきり、傷をもった学級集団の状態を認め合い、そこから少しでもよくなるようにと、再スタートをきるしかないのです。
 子どもたちには、このまま続けてもますます悪くなるばかりだから、学級生活を一回リセットして、残りの日々を新たにやり直そうと訴えるのです。
その方法を次のような順番で確認します。
(1)
担任教師が学級全員に対して、学級の状態について、率直な思いや感情を自己開示する
 もし、どうしても学級全体で再契約ができない場合は、担任教師の自己開示が終わった時点で、次の(2)以降を、学級集団を三つに分け、三人の教師が違う教室で三分の一の子どもたちに実施することが必要です。
(2)
子どもが学級集団をどう思っているのかを率直に聞く
(3)
再スタートをきることを確認する
(4)
子どもたちに教師に対する注文を聞く
 子どもたちの意見や注文は、必ず無記名で紙に書かせ、それを手分けして教師チームが整理してまとめる。その注文のいくつかを教師が子どもに対して守ると約束します。
(5)
逆に教師が子どもに対して一つ守ってほしいことを注文する
(6)
教師と子どもが互いに守る内容をルールとして確認する
(7)
再スタートする
 確認した(6)のルールで再スタートをきった後は、三人の教師チームは、子どもへの対応の仕方の歩調をあわせることが大事です。
 取り組む学習内容はもちろんのこと、自己の確立重視型の学級経営観で、指導と援助を統合して強く発揮するリーダーシップをとるのです。具体的な場面をあげ、こういう具合に対応するということを共通理解していなければなりません。
 子どもたちには、三人の教師は同じやり方で子どもたちに対応するので、子どもたちが担任教師と契約した内容は、担当の教師に引き継がれることを説明します。
 三人の歩調が合えば合うほど、担任教師が一人で担当するときに、子どもたちの抵抗は少なくなります。
 さらに、子どもたちは今までに多くの教師たちに叱責を受けていますから、今までのことを取り上げて叱責しても無意味です。これからどうするのかという視点で、教師チームが関わることが大事です。変わろうと努力している担任の姿勢に目を向けることを促していくわけです。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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