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子どもが何を考えているのかわからなくなったときは子どもとの関係を見つめ直すとき

 「親子だから言わなくてもわかるだろう」「親だから、子どものことは誰よりも一番よくわかっている」と思いがちだが、それは「幻想」に過ぎないのではないか。
 親は仕事や日常生活に追われ、子どもが親に対して持つ思いほど、子どもに注意を払えずにいる。しかし、子どもは親が自分をどう思い、何を望んで、何を嫌がっているのかを痛ましいまでに敏感に感じとっている。
 「子どもが最近話しかけてこなくなった」「何を考えているのかわからない」と感じたら、それは立ち止まって子どもとの関係をじっくりと見つめ直すべきときなのかもしれない。子どもが話をしようとしないことにも、子どもが見えないことにもきっと理由がある。
 ごく当たり前の親子のコミュニケーションをおろそかにしたまま時間を重ねる。この「小さなマイナスの積み重ね」が、取り返しのつかないことにつながってしまっているのではないでしょうか。
 私が少年院の中でしてきたのは、家庭の中できちんと築かれてこなかった、あるいは何かの拍子で壊れてしまった「親子の絆」を、長い時間をかけて、もう一度築き直す作業だったのです。
(魚住絹代:少年年院で非行少女の立ち直りに携わる。訪問指導アドバイザー)



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