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学級崩壊は学級経営のあり方を根本から問い直す必要性がある

 学級経営に悩み、孤軍奮闘している教師はとても多いのです。ほとんどの教師は学級の運営と校務分掌、授業や行事で手一杯という状態ではないでしょうか。したがって、学級経営への援助を、なかなか他の教師に頼めないのです。そして、教師の燃え尽き率は40%にも達するということです。
 同僚の教師も、学級崩壊している教師の悩みや愚痴を聞いてあげるということがやっとでしょう。第三者に話すことで、担任教師は、少しまきこまれから離れ、冷静な判断をすることができるようになるから、とてもありがたいことなのです。
 しかし、それで学級経営がすぐに好転するわけではありません。学級崩壊の対策には少なくとも1月以上はかかるものです。
 同僚や管理職が過去に試して成功した事例をアドバイスしても、ぴたっと当てはまるケースは残念ながら多くはありません。学級集団は一つひとつ違い、その教師が対応したからうまくいったという場合が多いのです。崩壊に悩む教師は、自分と自分の学級の状態にアドバイスを当てはめて理解し、アレンジして活用する余裕はないというのが実情です。
 管理職の支えによって何とか頑張れたという幾つかの例は、管理職が崩壊学級の教師を責めるのではなく、学校の問題と位置づけ、全教師の協力をとりつけ、援助しようという学校体制をとってくれたというものです。ただ、それは精神的に支えてもらったということで、担任教師は次年度からの学級経営に強い不安を残しているのも事実です。
 学級崩壊の問題は、教師に自分の学級経営のあり方を根本的に問い直すことを示唆していると思います。学級経営のあり方を、根本から考える必要性があるのです。集団のメカニズムの理解やリーダーシップのあり方などを研修する必要があると思います。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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