« 保護者と分かり合える関係をめざすにはどうすればよいか | トップページ | 教師が子どもと触れ合う時間が少ないほど親の無理難題の要求は増える »

親とつながるための工夫    中嶋郁雄

 親とつながるための工夫について中嶋郁雄はつぎのように述べています。
(1)
学級通信を親との関係づくりに生かしていく
 親が「先生は、ここを大切にして教育している」「子どものこんな面を見てくれている」といったことを伝えるように心がけ、教師を理解してもらうようにしましょう。
(2)
授業参観で安心してもらう
 最も大切なポイントは、親は自分の子を見に来るということです。ですから、意見を発表する、感想を述べる、音読をする、板書する等、必ずすべての子が活躍できる場面をつくることが必要です
 それに、子どもが楽しく授業に取り組み、活発に発言し、担任との人間関係ができている雰囲気をみて、担任にまかせておけば大丈夫と、親に安心してもらうことが授業参観のねらいのひとつです。
(3)
保護者会で担任を知ってもらう
 保護者会は担任を知ってもらい、担任の人柄や教育観などを伝えるのが目的です。担任クイズを企画して、ふだん子どもにどのように接しているか、何を考えて指導しているかなど、親に考えてもらうことで担任のことを知ってもらうようにしましょう。
 笑顔で明るく振る舞うことが大切です。はりのある声で堂々と話すよう心がけましょう。質問や相談は、自信を持ってはっきり答えるように心がけ、親に安心感を与えることが大切です。
(4)
個人面談で注意するポイント
 親の最大の関心事は「担任はうちの子をどうみているのか」ということです。日ごろから子どもの良さに目を向け「こんなことがありました」と具体的に言えるようにしましょう。わが子を好意的に見てくれる教師を信頼しない親はいません。
(5)
家庭訪問で距離を縮める
 事前に「好きな教科や食べ物」等、子どもに書かせておきます。それを持って家庭訪問します。親にクイズとして出題しながら話を進めます。会話がはずみ、親との距離がグッと縮まること間違いなしです。
 親に集中し、家の中を見回したりしないように気をつけましょう。必要以上に家庭事情に踏み込んで質問したり、相談にのったりするのも厳禁です。
 問題行動やケガ・病気等で家庭訪問するときは、親の気持ちを理解する姿勢や子どもを心配する気持ち伝えるように心がけましょう。親に寄り添う共感者、人間味あふれる理解者として家庭訪問することが大切です。
(6)
電話対応の心得
 必ず「いつもお世話になっております」の一言を忘れないようにします。相手に親近感を与えます。
 特に苦情の電話では、感情的になっていることがあります。大切なことは、聞き役に徹することです。感情的になっている相手に反論したり、説き伏せようとすると、感情を逆なでして、解決できる問題がこじれて大問題に発展する恐れがあります。
 相手を受け入れる気持ちで話を聞くことで、相手が落ち着くのを待つことです。焦らずあわてず対応するのが効果的です。
(
中嶋郁雄:
1965年まれ、奈良市立公立小学校教師。「子どもが安心して活動できる学級づくり」の研究に取り組む。「kyoushitu.comニュース」編集長、叱り方研究会を設立)


|

« 保護者と分かり合える関係をめざすにはどうすればよいか | トップページ | 教師が子どもと触れ合う時間が少ないほど親の無理難題の要求は増える »

保護者との協力関係をつくる」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 親とつながるための工夫    中嶋郁雄:

« 保護者と分かり合える関係をめざすにはどうすればよいか | トップページ | 教師が子どもと触れ合う時間が少ないほど親の無理難題の要求は増える »