優れた教育をするには親が学校を信頼しているということを子どもたちが知っている必要がある
質の高い教育をするためには、学校と家庭が真に連携する必要があるということを私はわかっていた。学校が安心できる場所であるためには、親が学校を信頼しているということを子どもたちが知っている必要がある。これは絶対に必要なことである。
もし自分が親の立場だったらどう受けとめるか、子どもたちは学校と親との関係をどのように感じるかなどを、学校を運営するとき考慮するようにしている。保護者との関係を築くには時間を要するため、わが校ではできるだけ、二年間は同じ教師が同じ子どもたちを担当するようにしている。
私たちは、情報を得るために保護者会議を適切に活用している。
4歳から18歳の子どもたちを、教師と保護者の会議に呼んでいる。この会議は参加者全員が情報を共有し、学校と家庭が連携して問題解決にあたる場だと考えている。
10歳代の子どもは、自分の夢や他人への思いやり、家族や友だちへの忠誠心などがぶつかり合う葛藤に満ちた状態におかれています。
だからこそ、子どもたちにとって保護者が必要なのです。子どもの抱えている問題について、保護者以上に優れた知恵の源はないのです。
( デボラ・マイヤー :1931年ニューヨーク生まれ、幼児教育で得た経験を生かして小学校・中等学校を創立した。最も教育が困難とされるニューヨーク市ハーレムの高校で驚異的な成果をだし、最も成功した教育改革の実践者として全米に知られている)
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