社会科(小学校):「もしも自分が○○だったらどうするか?」スピーチコンテスト
1 指導のねらい
歴史学習で「もしも自分が○○だったらどうするか?」と問うことにより、子どもを意思決定場面に立たせることができる。
班での話し合い、班対抗のスピーチコンテストを通し、お互いの意見を吟味することで、より質の高い意思決定ができる。
2 ゲームのやり方
1)「もしも自分たちが縄文人だったらどこに住むか?」を班で話し合う
2) 班代表がクラス全員の前で「この場所がいい!」と主張するスピーチをし、投票で1位を決める
3 授業の流れ
1) 「もしも自分たちが縄文人だったらどこに住むか?」
(1)校区の地図を配り、簡単に地図の見方を説明する
(2)「もしも、あなたが縄文人だとしたら、どこに住みますか?」
「地図に○印をつけなさい。時間は5分です」
「時間があまったら、その理由を空白に書きなさい」
(3)5分が過ぎたら、班(5名)を作らせる。
2) 「もしもスピーチコンテイト」
「班対抗でもしもスピーチコンテイトのゲームをします。ルールは次の通りです」
(1)「もしも自分たちが縄文人だったらどこに住むか?」を班で話し合う
(2)「この場所がいい!」と主張するスピーチ原稿を書く
(3)班代表がクラスの前でスピーチする
(4)スピーチの後、質問・反対意見を受ける(2分)
(5)投票で1位を決める
3) 最後にもう一度自分の意見をまとめる(5分)
物々交換、飲み水、他の地域とのつきあい、自然災害(土砂崩れ・川の氾濫)への対策などの意見を取り入れている子どもが多くいた。
(中村 健一:1970年山口県生まれ、山口県岩国市立小学校教師。授業づくりネットワーク、お笑い教師同盟などに所属。「笑い」と「フォロー」をいかした教育実践は各方面で高い評価を受けている)
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