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クラスを立て直すにはどのようにすればよいか

 クラスを立て直すにはどのようにすればよいか。
 指導が空回りし、指示が子どもたちに届かなくなったとき、子どもが悪いと思うのはまちがいである。教師の指導が子どもたちに合っていないことに原因があるのだ。冷静に自分自身を振り返る必要がある。
 まず、子どもとの関係を見直さなければならない。教師と子どもたちとの関係がどこかでおかしくなっているはずである。もう一度、この関係づくりからやり直していく。クラスの活動がだらだら、もたもたして遅くなっているはずである。この活動のスピードを変えていかなくてはならない。
 こうした手立てを実現するためには、何よりも今までの自分を変えていく覚悟が必要となる。
 学級崩壊は、2割のやんちゃたちに、6割の中間派の子どもたちがくっついて起こる現象である。この6割を2割のまじめ派に引き寄せて、8割の子どもたちを担任の味方にしてしまえば学級崩壊は起こらない。そのためには、担任がリーダーシップを発揮して、教室を安心できる安全な場所にすることである。
 やんちゃたちをなんとかしなければいけないと、何とか指導をしても効果はあがらない、ますますひどくなる。
 それは、原因となっている子どもばかりに目が行き、追求することに終始してしまっているからである。大切なのは8割の子どもたちの方である。担任の視線をこちらの方に向けることがポイントとなる。
 これにはかなりの覚悟がいる。今までの自分の行為を改めていかなくてはならないからである。子どもを認めたり、ほめたりする材料をいっぱい見つけられる教師になるのである。意識的に変わろうとしなければならない。
 教室は担任と子どもたちがつくり出す「空気」と、流れている「時間」によって構成されている。空気を統率するには、教師の指示に子どもたちをすばやく反応させること。クラスが荒れる教師はこのことを意識していない。
 子どもたちと友だちになろうとしてはいけない。大切なことは担任がリーダーシップを発揮して子ども集団を動かしていくことである。
 指示の出し方の原則は
(1)
一貫性があること。一対一対応をしない。
(2)
「厳しさ対応」をすること。つまり、実施したことは必ず全員にやらせなくてはならない。
(3)
言行を一致させること。子どもたちに指示したことは担任もきちんと守っていく。
 叱ることは意識的にしなければならない。子どもたちは敏感である。「先生は甘い」と感じたら、やんちゃな子どもを中心にやりたい放題、言いたい放題になる。
 子どもたちは教師の動向を見て態度を決めてくる。子どもたちは「叱られる」ことで「やっていいこと」「やってはいけないこと」を区別する力がつき、自己抑制ができるようになる。叱ることにも原則がある。叱るときは夕立のごとく。
 しかし、叱ることでは子どもたちは育たない。育つのは「認められたとき」「ほめられたとき」である。
(
野中信行:1947年生まれ、元横浜市立公立小学校教師、学級組織論を研究、実践を私家版で発行した。全国各地で教師向けの講座やセミナーを行っている)


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