親からケガ対応で苦情が来たときどうすればよいか
ちょっとしたすり傷や打撲でも、子どもがケガをすると下校後に「どうしてケガをした?」と苦情を言ってくる親がいます。
親からケガに関して苦情が来たら、「ケガをした状況」「子どもの様子」「処置の方法」などを、できる限り詳しく説明できなくてはなりません。教師が詳細を把握し説明することで親は納得するのです。
しかし、しっかり説明ができないときは親の怒りがエスカレートします。状況をしっかり説明し、子どもを心配する気持ちを伝えることで、親の不満がおさまります。
神経質な親の子どもは、保健室で養護の教師に「大丈夫」と言ってもらうなどして、連携して対応しましょう。
ケガ対応で苦情がくるのは、教師と親の受け取り方の差です。担任にとって、大したことはないケガでも、親にとっては心配です。
たとえ小さなケガでも、励ましたり、なぐさめたりして痛みを理解してあげることです。親の立場に立って子どもに対応するようにすれば、親からの苦情がくることはまずありません。
(中嶋郁雄:1965年鳥取県まれ、奈良市立公立小学校教師。「子どもが安心して活動できる学級づくり」の研究に取り組む。叱り方研究会を設立し活動を進めている)
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