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失敗しても困らないにようにするには

 ものごとに対して臨機応変、自由自在に取り組むことのできる心を持てば、いつどのようなものごとに出くわそうとも、必要以上におどろきあわてることはなくなります。
 また、ゆきづまることなく、つねに正々堂々とものごとに対処し、そこによりよき成果を生みだしていくことができるのではないでしょうか。
 それはいってみれば、一つのことにとらわれたり、固定してしまうというようなことがなくなるからでありましょう。つまり、極端にいえば困っても困らない、一見できないようなことでもできるというように、まことに自由自在な行動、姿というものがそこに生まれてくるからではないかと思うのです。
 たとえばお互いが何か大きな失敗をしたとします。失敗をすること自体は、お互い人間の常として、一面やむをえないといえるかもしれません。しかしその失敗が自分にとってきわめて深刻な場合には、それを気に病んで悲観し、思いあまって自分の生命をちぢめるといったような姿さえ実際にはみられます。
 これはまことに気の毒な、同情すべきことだと思います。けれども、また一面においては、もしも素直な心が働いていたとするならば、おそらくそういう不幸な姿に陥ることはさけられるのではないかとも考えられます。
 たとえば”失敗は成功の母である”というように考えて、それを生かしていこう、と思い直すことができると思うのです。
 すなわち、一つの固定した考えに陥って思いつめるという姿からぬけ出し、大失敗は大失敗だが、しかし死ぬほどのこともない、努力すればまたなんとかなるだろう、などというように、その失敗を本当に成功の母とするような考え方なり努力をしていくこともできるようになるでしょう。
 流れる水はいかなる障害物に出あおうとも少しも苦にせず、サラリと回って流れつづけていきます。それと同じように、真の素直な心になったならば、いかなる困難に出あおうとも融通無碍(考え方にとらわれるところがなく、自由であること)に対処して、みずからの歩みをきわめてスムーズに進めていくことができるようになると思います。
(松下幸之助:18941989年 パナソニック創業者、経営の神様と呼ばれ、日本を代表する経営者)


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