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教師が子どもと触れ合う時間が少ないほど親の無理難題の要求は増える

 私が親のイチャモン(無理難題の要求)の事例を約2000集めた結果からいえる大原則は「教師が子どもと触れ合う時間が減少すればするほど、イチャモンは増える」ということです。
 当たり前のことですが、親はわが子がどのようにあつかわれているかに最大の関心を持っています。担任がわが子のことをじっくりと見ていてくれるという安心感があれば、多少のトラブルは解決に結びつくことが多いと思います。
 しかし、学校現場では教育改革が渦巻き、時間のゆとりが学校から急速になくなっていることが問題です。私は学校現場を歩きまわってみて、教師が子どもと接する時間が大幅に減ってきていることを実感しています。
 子どもと教師が接する時間が減れば減るほど行きちがいが発生する可能性が高くなります。もし子どもと教師が接したり話したりする時間があれば、かりにトラブルが生じたとしてもそれが大きくこじれることはないと思います。
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小野田正利:1955年生まれ、大阪大学教授。専門は教育制度学、学校経営学。「学校現場に元気と活力を!」をスローガンとして、現場に密着した研究活動を展開。学校現場で深刻な問題を取り上げ、多くの共感を呼んでいる)

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