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授業参観を成功させるコツ

 授業参観は「みせる授業」から「参加する授業」へ転換をはかり、親もいっしょに授業に参加できるように工夫する。たとえば、音楽ではいっしょに歌ってもらい、図画工作では絵筆をとってスケッチ、家庭科では料理をつくる。学級会では、テーマを決めて、子どもたちの意見、親の意見を交流しあうこともできる。
 このように保護者も参加できる授業参観にすると、子どもたちと親との交流もすすみ、いっそう親子の輪づくりもすすむことになる。
 授業参観で親に不評をかうのは、親にもわからない授業だからである。教えようとする内容がスウッと見ている親の頭に入ってきて「なるほど」と納得できるような授業になれば大成功である。これは研究授業でも同じである。
 親は自分の子どもが元気に活躍している姿を見たいものなので、授業参観にきた親の子どもの出番をつくってやることである。わざわざ授業参観にきてくれた親へのささやかな謝礼である。勉強が苦手な子どもでも答えられる、やさしい質問を用意しておいて、親の前では「いいところ」をみせてやるのである。
 子どもたちにも、授業の予定について知らせ、親の前で恥をかくことのないよう準備させておく。
 なお、授業参観の準備として、親向けの資料を作成し、教室の入り口で渡す。授業の流れや学習内容・活動などかんたんなメモのようなものでよい。
 また、教材も親に配布したい。教科書のコピーを用意してもいいだろう。
 こうした資料は、授業を見やすくし、授業への参加度を高め、授業参観後の懇談会の話題をにぎやかにする。「○○さんの意見は鋭かった」というように話が具体的になる。
(
家本芳郎:19302006年、東京都生まれ。神奈川の小・中学校で約30年、教師生活を送る。退職後、研究、評論、著述、講演活動に入る。長年、全国生活指導研究協議会、日本生活指導研究所の活動に参加。全国教育文化研究所、日本群読教育の会を主宰した)

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