校務はどのようにすれば力がつき、同僚教師となかよくなれるか
きさくにあいさつをする、声をかける、さっと仕事を手伝う、このような対応の積み重ねが、職場の人間関係の形成には不可欠です。
職員室での居場所づくりの第一歩は、職場の仕事の役に立つ、職場の戦力になる、期待される役割をはたすということが、手っ取り早い方法です。
その方法は
(1)連絡・報告をまめにして役割上の関係を形成する
頼まれた仕事をやった場合は必ず、連絡・報告をし、他にやるべきことの指示を自分から仰ぐようにしましょう。
自分の仕事の取り組みについて話し、同僚教師にその内容を理解されると、役割関係をスムーズに展開させることができます。
このとき、自分の思いや考えを率直に語り合うことができれば、一人の人間として互いを認め合うことができ、人間関係も深まるでしょう。そうなると、その相手は単なる同僚ではなく、職場の仲間的存在になることでしょう。
(2)他の教師の仕事を進んで手伝う
教具運び・教具作り・子どもの作品の掲示など、自分のできる範囲で他の同僚の仕事を、きさくに声をかけ、手伝うことが有効です。
(3)仕事のやり方を学ぶ
人から仕事を頼まれるには、その仕事ができなければなりません。そのためには、他の教師の仕事を手伝いながら、くっついて覚えましょう。授業や行事の運営だけでなく、校務分掌の仕事に取り組んでいるのを手伝いながら見学させてもらうのです。
仕事を覚えた教師には、逆にさまざまな依頼がくるものです。そういう中で、放課後ゆっくりと話しをするという人間関係が生まれてきます。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)
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