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叱るときが子どもと心をつなぐチャンス

 子どもにとって、一番いやなのは無視されることです。無視されるくらいなら、悪さを何度も繰り返して怒られるほうがいいのです。自分のほうを向いてくれるという点において、一応の満足感が与えられるからです。
 例えば、Aくんは友だちとのトラブルが絶えません。ささいなことに腹を立てては、暴言をいったり、蹴ったり、叩いたりします。
 ある日、Aくんが同じクラスのBくんを叩いたという訴えがありました。話を聞くと、Bくんが誤ってAくんの机にぶつかり、そのときAくんの筆いれが床に落ちたのが原因であることがわかりました。
 Aくんに「大事な筆いれを落とされて、悔しかったんだね。その気持ちはすごくよくわかるよ」、「でも、そこでBくんを叩くのはいいことかな」と問いかけます。
 Bくんは「いいことじゃない」と、自分が悪かったことを認めます。
 友だちを叩くという行為は、怒られるべきです。で、その原因となった「悔しかった思い」、そこはわかってあげます。ここで、Aくんと担任の心の通じ合いが生まれます。
 Aくんには「先生は自分の気持ちをわかってくれた」という満足感が残ります。叱るときが、子どもと心をつなぐチャンスなのです。
(
佐藤幸司: 1962年山形市生まれ、山形県公立小学校教師、教育サークル「道徳のチカラ」代表。温かみを感じる素材でつくる「ほのぼの道徳授業」を提唱し、100を超えるオリジナル道徳教材を開発し提案している)


 

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