親のクレームで目立つのは教師の生活指導力不足の批判
クレームの内容でもっとも目立つのは、教師の生活指導力の不足についての批判である。
学級運営を円滑に進めていく「生活指導力」が不充分だと、学級崩壊などにつながるので、最近は親のほうも敏感になっているようだ。
年齢が若く、経験の少ない教師の場合、実際に生活指導力がないことも多い。教師になったばかりでは、荒れ気味の子どもたちに対してリーダーシップをとることなどむずかしい。
担任と相性が合わなかったり、いつも自分が注目されてチヤホヤされていないと満足できない子どももいます。
そういった子どもには担任はきちんと指導して、ときにはきちんと叱るなどしないといけないのですが、子どもは担任への不満が募り、家で自分の都合のいいように親に訴えて、それを親がうのみにしてしまうケースはやっかいですね。
このような親子は、繰り返し、それも些細なことでクレームをくり返すことが多いので、教師同士で情報交換して、必要なら教頭や校長などに出てきてもらって、親をなだめて帰ってもらうようにしています。
担任相手には、いきまく親でも、教頭や校長など偉い立場の肩書きに弱い親って、けっこう多いんです。校長に文句を言ったということで、それで満足してしまう親もいますしね。
(「ザ・小学校教師 別冊宝島」2007年)
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