悩みは自分にこだわりすぎるところから生まれる。人に親切にして、その人から「ありがとう」と言ってもらう、たったそれだけのことで気持ちが救われます
人は悩むと立ち止まり、考え込んでしまうものです。しかし悩みについていくら考えても、そこからはまた別の悩みしか生まれません。
心が沈むと、からだまでが沈んでしまいます。何をする気力も失せて、自分で自分を追い込みます。意識を自分の中に閉じ込めると、心がパンクしてしまいます。
悩みは自分にこだわりすぎるところから生まれます。自分にこだわるのはやめましょう。「もう私なんてダメだ」「夢を失った」そう思うのは、自分のことしか考えてない証拠です。過去をひきずって、今の自分が許せなくて、どうせダメだと思い込んでいます。私はそれを「自分病」と呼んでいます。
自分の力で動き出さない限り、幸せにはなれません。まずは素直にありのままの自分を受け入れ、外に目を向けてください。
そんなとき、人に親切にして、その人から「ありがとう」と言ってもらう。たったそれだけのことで、どれほど気持ちが救われることか。
人は人とのかかわりの中でしか生きられません。人とのかかわりでは、憎しみには憎しみが、優しさには優しさが返ってくるものです。
そして生きる力とは、あなたの優しさが、誰かの優しさとして返ってきたときに、初めてわいてくるものなんです。まずは自分から、人に優しさをくばってみませんか。
人間はみんな、弱い存在だと思っています。もちろん私も弱い存在です。でも強くなれる。私は子どもたちのためなら強いです。お互いに支えあう関係だからこそ、お互いに強く生きていける。
私はとても幸せに生きていきます。それは、人のために生きる喜びを知ったからです。自分にこだわった生き方は、とても苦しいものでした。自分を必要としている人のために生きるのは、とても幸せだし、なによりも楽です。
夜回り先生。いつの間にか、私はそう呼ばれるようになっていました。いつも夜の街を歩き回り、路上で見かけた子どもたちに声をかけています。それは「子どもたちを救うために」などという大げさな理由ではなく、ただ黙って子どものそばに立ち、彼らの話をゆっくり聞くためです。
子どもと話すことが好きで、私にとっての「夜回り」は私と、夜の街に沈んでしまいそうな子どもをつなぐ細い糸です。私は「子どもはかならず幸せに生きなければいけない」と信じています。
(水谷 修:1956年生まれ、横浜市公立高校教師( 12年間は定時制高校)を経て花園大学及び関西大学客員教授。非行・薬物汚染防止のため「夜回り」パトロールし更生に取り組んでいる。メールや電話の相談に答え、日本各地での講演で直面している問題を訴えている)
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