生活の私化により、私的なグループを生かす集団づくり
生活の「私化」が進み、子どもたちの集団づくりに困難が生じてきています。
かつて「班・核・討議づくり」の実践で班競争が盛んに組織されたことがありましたが、排他的な競争原理が社会に広がり、互いを高めあえるような競い合いを組織することは困難になっています。また、学級討議することも困難が増しています。
そうした状況下では、私的なつながりができていくような仕掛け、私的なグループの活動を励ましながら、公的な集団活動の核を育てる柔軟な指導が必要です。
文化祭や体育祭などの行事や文化的な活動のとりくみも、小グループの活動に配慮したり、楽しさの追求に力を注ぐなど、これまでの学級が一つになって値打ちのある内容にとりくむかたちとは違うあり方も取り入れていくような、活動の幅が求められています。
(築山 崇:1953年生まれ、京都市立中学校教師、京都府立大助教授などを経て京都府立大学長。専門は生涯学習・社会教育で、子育てや学級崩壊の問題に詳しい)
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