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学校も人生も楽しくする私のやり方

 私は青森県内の高校で教え、斎藤一人(「銀座まるかん」の創業者で累計納税額が日本一)さんの物事の見方、考え方に深く共鳴し、教育現場に取り入れてきました。そのおかげで、私は、熱血教師から変な先生に変わり、生活すべてが楽しくなりました。
 斎藤一人さんは「人生は楽しく生きなければならない」と言います。それは教育現場でも同じで「学校は楽しくなければならない」と。
 いや、教育現場だからこそ、楽しくなければならないはずなのです。教師としての私は、もっと早くそのことに気づくべきでした。
 学校だけが人生ではないのですから、もっと根底のこと、生きていくために必要なことを与える。それが教師としての使命だと私は思っています。
 私は生徒を育てるため、若い頃から生徒を甘やかすことをしませんでした。愛情を注いで最後まで面倒をみる。この思いは昔も今も変わりません。若いころは使命に燃え、「学校は楽しくなければならない」ということに、私は少し鈍感だった気がするのです。
 楽しく生きるといっても、私たちには困ったことは常に起きます。でも「困ったことは起こらない」と、斎藤一人さんは言います。
 「それは魂を向上させるために必要なこと。我々を成長させてくれるきっかけなのだと考えれば、困ったことにしなくても済むのです」
 「さあ、どう解決しようか、そう面白がって考え、対処していけたら、それはもう困ったことではなくなる」と、そう言うのでした。
 「困ったことは起こらないのです。魂の成長といっても、難しく考える必要はないんです。簡単なんですよ。何でも楽しいと思って生きていけたら、魂は向上していくんです」と斎藤一人さんは言います。
 斎藤さんは「学校は何のためにあるのか。私、わかりますよ。簡単です。学校は幸せになるためにあるんですよ」
「幸せになる考え方を教えてくれるところですね、学校というのは」
そう斎藤さんに言われて、私は「はい、その通りです」とは、即答できませんでした。
 子どもを立派な社会人として世に送り出したい、その思いでやってきたつもりでした。でも「幸せになる考え方を教える」という視点は、まだ不十分でした。
 「幸せになる考え方というのは、自分の機嫌をとればいいんですよ。生徒さんにも、自分で自分の機嫌をとれるように、教えてあげればいいんじゃないかな」
 「いい気分で楽しく考えられるような自分になりなさいよ、そう教えてあげたらいいじゃありませんか」
 「機嫌をとるにはね、言葉が大事です。言葉が行動をコントロールするんですよ。プラスの言葉は、プラスの行動を生み出します。マイナスの言葉は、マイナスの行動につながります。心よりも、言葉が先なんですよ」
 「ツイてる、ツイてると言うといいよ。そうすれば本当にツイてくるよ。脳みそがそう信じて疑わなくなるまで脳みそに言い聞かせなさい」
 「ワクワクすることをやればいいんだよ。そうすると、活動が活発になっていくよ。その中で、必ず目標が見えてくるよ」
 斎藤さんこそ教師に向いているんじゃないか、と思うことがよくあります。この人の言っていることは、わかりやすく、そして本質をついている。
 「考え方」「生き方」を教えるという大きな軸が、学校現場では一番欠けていることではないか。私には、そう思えてなりませんでした。
 いきなり私が「ツイている」「ツイている」と言いだしたものですから、周囲の教師や生徒は驚きました。心配してくれる人もいました。そんな反応を面白いなあと楽しんでいる自分がいるということも、私には驚きでした。
 いやぁ、なんだか、気持ち、楽しくなってきた気がする。我ながら、驚きの心の変化だったのです。
 もう困難を困難と思わないようになったんですから、我ながらすごい進化でした。
(中村昭逸:1945年生まれ 工業高校の教員として38年間勤務し校長職を最後に定年退職)

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