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従来の授業のやり方では1時間がもたない、授業に小集団の交流を入れましょう

 現在の子どもは、1時間いっぱいの座学がもたなくなっています。教師経験が長い人たちはだれでも感じています。子どもの学びが、教師の想定している従来の学び方の範囲の外に出てしまったのです。
 しかし、多くの教師は「子どもたちを圧する」ことによって、これまでどおりに座学を成立させようとしています。私は、それがうまくいった例を見たことがありません。
 子どもたちが求めている学びへと一歩踏み出すならば、授業の中に小集団による交流を仕組むという発想に行き着くはずです。私の場合は、すべての授業で8分以上の小集団による交流を設定するということを自分に課しています。
 小集団による交流は、課題について各自が意見を持つ。各自が意見を発表する。各自の意見を受けて自由に交流する。交流を振り返る。という四段階を基本としています。授業に導入するにはこれが基本だと考えています。
 交流時間を8分とか12分とか指定します。人間は時間がないという意識を抱いたときほど、集中力をもって取り組もうとするものです。
 最初は、二人組(ペア交流)から始めるのが常道です。沈滞しないよう頻繁にペアを入れ替えます。自分の意見をノートなどに書かせてから行います。私の場合、交流は、お互いに意見を言い聞き合う。二人の共通点と相違点を明らかにする。合意形成を図るため、議論をする。というふうに交流を発展させていきます。
 交流するときの話し方や聞き方を改善するために、ペア以外に観察者を置いて、交流のあとに振り返りをさせます。交流者と観察者は交代して全員が役割を担うようにします。
 小集団交流が終わったら必ず振り返ります。やりっ放しにすると、最初は盛り上がるが、次第に焦点がぼけていきます。
 振り返りのパターンとしては、
(1)
今回の交流はどんなところが良かったか。
(2)
更に交流を充実させるためにはどんなことが課題か。
(3)
二人が共通して良いとして挙げていることを共有化します。
(4)
二人が共通して課題として挙げていることを共有化します。
(5)
どちらか一人が成果や課題として挙げていることについて詳しく検討します。
(6)
課題について、どのように改善すればよいのか交流します。
 観察者がいる場合は、観察者が最初に口火を切って、それに対してペア交流していた二人が観察者の見方について感想を言うという仕方で進めていきます。
(堀 裕嗣:1966年生まれ、札幌市立中学の国語科教員、国語教育研究サークル「研究集団ことのは」を設立、「教師力ブラッシュアップセミナー」の代表)

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