親としてあんたの生き方はそれでいいのか
親がどんなふうに生きているかということが親の子育てに問われているんだぞ、ということを、世の親たちはもっと気づかなければなりません。
学校が問題だとか、先生が問題だとか、社会が問題だとか言うばかりで、肝心かなめの親が自分自身の問題として取り組むようにすることを、社会が先送りにしてきたと思います。
冷静に、いろんな角度から取り組む力をつけていかねばなりません。親が自分自身を見つめ見直し、人間としてもっと成長していくような取り組みを鳥山は行っています。
子どもが思春期を迎えるころになって「問題」を起こすのは、親としての生き方はそれでいいのか、と突きつけてきているといっていいでしょう。子どもを責める前に、親は自分と向き合う必要がありそうです。
ただなんとなく親をやっていると、子どもはさまざまなことをやってくれます。それに取り組む中で、親は今まで自分の歩いてきた道を振り返らざるを得なくなっていきます。
そうして、親は自分の中のなにが問題であり、なにが不足しているのか、そのために、親が自分は子どもにどういう問題を生じさせているのか、ということを初めて深く考えることができるようになっていくのです。
親が人や自分自身への見方を深めたり、深く考えるようになれば、親の子どもに対する接し方も違ってきて、子どもは落ち着いてくる。
(鳥山敏子:1941-2013年、公立小学校の教師として、子どものからだと心に生き生きと働きかける革新的な授業を展開、1994年「賢治の学校」を創立し自分自身を生ききるからだの創造を目指した)
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