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目の前が真っ黒になると居場所をズラす

 私はよく「いつも前向きですね」と言われますが、昔は小さな声しか出せず、気弱でくよくよと悩んでばかりしていました。
 しかし、子どもの頃、どんなに辛いことがあっても、ほんの少し“居場所をズラす”ことで予想もしない幸運に恵まれることを知ったのです。以来、何事にも積極的に取り組むことができるようになりました。
 きっかけは私が小学5年生のとき、母親が家出すると言い出し、私は「行かないで」とすがり付きましたが、母は靴で私を蹴り「あんたなんかいらない」と言い捨てて行ってしまいました。
 私はそのとき初めて目の前が真っ暗になる体験をしました。画家の父は絵を描く気力を失い生活が苦しくなりました。私はますます声が出せなくなって学校でいじめられ自殺ばかりを考えるようになりました。
 そんなある日のこと、近所の商店街のおばちゃんが「どうしたの?」と笑顔で声をかけてくれました。おばあちゃんは私を店に招き入れて話を聞いてくれました。そして「いつでも店にいらっしゃい。手伝ってくれたら助かるわ」と言ってくれたのです。
 以来、私はいじめられても平気になりました。居場所ができたからです。そのうえ、お小遣いと売れ残りのパンや野菜をもらえたので苦しい生活が楽になりました。
 ほんの少し、居場所をズラしただけで、私は救われたのです。その後、私は目の前が真っ黒になると、少しだけ居場所をズラすようになりました。すると予想もしなかった幸運が舞い込んでくるのです。
 夫と別居し腹膜炎を患ったときも、セカンドオピニオンを求め病院をズラしてみました。入院し手術を受けると治らなかった後遺症が治ったのです。一人でかかえていた会社の仕事も入院の間、全部社員にまかせると、売上がアップし会社は経営の危機から脱することができました。
 「辛い」の字に「一」を足すと「幸」になります。辛いことがあったら少しズラした居場所という「一」を足す。そうすれば辛いことが幸せにかわるのです。あなたもぜひ、試してみてください。
(
殿村美樹:1961年京都府生まれ、TMオフィス社長。「ひこにゃん」など、活性化させるPR戦略を生み出した)

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