「学び合う学び」とは,聴くこととつなぐことである
「学び合う学び」とは,「聴く」ことと「つなぐ」ことである。
「聴く」というのは,学ぶことの基本で、子どもたち一人ひとりが「自分の学び」として意識すると、「自分の学び」だから,話を聴こうとする。
教師は,何と何を「つなぐ」のか。
子どもの「考え」と「考え」をつなぐ。教材のねらいや,追求しているものを軸にして、子どもの「考え」と,教材をつなぐ。子どもの考えだけでなく人格や体験など、生活レベルでの子どもと子どもをつなぐ。子ども同士をつなぐ前に,教師とつながるようにする。
つなぎを可能にする条件は
(1)教材解釈
子どもたち一人ひとりの学び,読みを聴きとることができる。教材解釈をしっかりした上で,教師はそれを出さずに,子どもの学びに反応できるようにする。
(2)子どもの考えから出発する学びに転換すること
高度な解釈のできるすごい授業からの脱却する。教師が教えないで,子ども任せにしているのではない。子どもたち一人ひとりの理解に対応する。子どもの読みが,どこから来ているのかを認識して,子どもたちにかえしてやる。
(3)個人学習で子どもたち一人ひとり一人の考えを引き出す
個別対応と書くことを重視する。いきなり一人でやれと言っても,やれない。個人学習のやり方を丁寧に指導してあげる。
(4)子どもたちが連続して発言する意欲を持つようにする
子どもたちが話せる雰囲気作りをし、仲間意識を作る。
(5)聴き合える子どもを育てる
受動的に聞くのではなく、反応を返したり,自分の意見と似ている,似ていないを考える。聴くということが学ぶことだと実感するようになる。
(6)教師が子どもの発言をよく聞く
教師が,子どもの聴き方の見本になる。
(7)つながりを感じ取れる
子どもを意識していると,つながりが見えてくる。
(石井順治:1943年生まれ、「国語教育を学ぶ会」の事務局長・会長を歴任、三重県の小中学校の校長を努め、退職後は、各地の学校を訪問し佐藤学氏と授業の共同研究を行うとともに、「東海国語教育を学ぶ会」の顧問を務めている)
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