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保護者のクレームを誰に相談すればよいか

 保護者からクレームがあった時には、それがどのようなタイプなのかを判断するとともに、どのような相談機能を期待するかによって、自ずと相談相手と相談の順序は異なります。
クレームの相談相手と相談の順序として考えられるのは
(1)
校内の同僚から校内上司へ
(2)
校内の同僚から校外の仲間・知人・研究者団体へ、その後校内上司へ
(3)
それでも解決が困難なケースでは、
 校内上司から校外専門家(専門機関職員、校医、警察、弁護士、大学教員)等があります。
クレームを相談することによって次のようなことが期待されます。
(1)
相談相手と問題を共有化することによって精神的に負担が軽減される
 一人で悩みを抱かえ込まずに、誰かと共有すれば、気持ちも楽になります。
(2)
苦情がもたらす不満のガス抜き
 攻撃型の保護者からのクレームを受けたことによる教師自身の不満を吐き出し、すっきりとします。
(3)
問題解決の共同的模索
 解決の糸口を相談相手と一緒に考えながら見つけることができます。
(4)
上司による具体的な指示を獲得できます
 組織人として、どのような対応に出るか指示や助言を仰ぐことができます。
(5)
経験または専門性に基づく具体的な対応策の獲得
 経験豊富な同僚・先輩や法律家・大学教授といった専門家などから具体的対応に関するアドバイスが得られます。
有村久春:1948年生まれ、元東京都公立学校教員・小学校長・岐阜大学教授を経て帝京科学大学教授。専門は生徒指導論、カウンセリング、特別活動論

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