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「学びの共同体」づくりをどのように始めればよいか

 「学びの共同体」づくりの改革の出発点で取り組むべき課題について佐藤学はつぎのように述べている。
 その重要な課題は
1 学びの場づくり
 学びの場が教室にできるには、いくつかの条件がある。
(1)
教室の机の配置
 聴き合う関係や学び合う関係をつくるために、コの字型の机の配列(小学校1,2年生では密着したコの字型)にする。
(2)
教師のテンションをさげた声と選ばれた言葉
(3)
教師の息づかいと子どもの息づかいが一つになっていること。
2 授業の課題づくり
 学びを中心とする授業づくりにおいては、子どもたちが夢中になって取り組む学びを組織するために、
(1)
どの子も一定の理解を形成する「共有の学び」の課題
(2)
その知識を活用して発展的な探求に挑戦する「ジャンプの学び」の課題
の二つが授業のデザインとして具体化されていなければならならい。
 一般のほとんどの授業は課題が一つであり、内容レベルが低すぎる。基礎的な理解と創意的で発展的な学びの両者を可能にする授業の課題づくりが、授業改革の要件となる。
3 ペア学習と協同学習の導入
 小学校の1,2年生ではペア学習、小学校3年生以上(中学校・高校)は男女4人グループによる協同的な学びを「共有の学び」「ジャンプの学び」に導入する。
4 校内研修の改革
 すべての教師が最低年に1回は授業を公開し検討し合う同僚性を築くことなしには、授業の改革も学校の改革も実現しない。
 また、授業協議会で、子どもたち一人ひとりの学びの事実を中心に話し合い、授業者への助言ではなく教室の事実から学び合う話し合いを実現させなければ、校内に専門家として育ち合う同僚性を形成することはできない。
(
佐藤 学:1951年生まれ 東京大学教授を経て学習院大学教授 学校を訪問(国内外2800)し、学校現場と共に学び合う学びの改革を進めている)

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