どのようにすれば教師は子どもに信頼感を与えることができるか
教師がつくり出す信頼感は非常に重要な要素になります。生徒に与える信頼感が無ければ授業への信頼感も薄れてしまい、授業を受けることの価値が感じられなくなってしまうでしょう。
まず、必要なことはしっかり自信を持った言葉づかいで授業を行うことです。授業で話をするさいには物事を断定的に話す事はとても大切なのです。仮に教師が理科の授業で「ヤモリは爬虫類だったと思います」などと言われたら、それだけで生徒は不安になってしまいますよね。「それ、覚えて大丈夫なのかな・・・・」と。
授業を通じて、教師に自信のない雰囲気が生徒に伝わってしまったなら、そのような教師への信頼感は欠けてしまいます。
ですから、「~だと思います」「~かもしれません」という言葉は使わないようにすべきです。話し方も自信を持って授業に臨めるように授業の準備は万全でなければいけません。
自信がなかったとしても、それを決して見せることのない、ある程度ハッタリは必要なのではないでしょうか。生徒が安心してあなたの授業を受けるためには、あなたが生徒に自信のある姿を見せることは大切なことなのです。
私は進学塾の講師でしたので「この先生についていけば志望校に合格する」と思わせるように全ての言動、準備を整えていきました。受験情報はもちろんのこと、中学生を担当したなら生徒の学校でのノートを見たり、過去の試験の傾向から定期試験の予想をしたり、さらには生徒が将来なりたい職業を知ったなら、それを叶えるために必要な知識や活かせるようなエピソードなどを熱心に集めて授業へと活かすようにしてきました。
教科書だけでは学ぶことができない内容も面白く展開される授業なら受ける価値が生じてくることでしょう。
教えたから満足ではなく「生徒が学んだことによって何を得たのか」「発見する喜び」「できるようになった達成感など」を実感させることを重視していきましょう。
(諸葛正弥:東京生まれ、進学塾講師を経て学校教育コンサルタントを設立し「T's skill教師塾」として各種講座を主催。「早稲田アカデミー教師力養成塾」を立ち上げる。学習教室「出師塾」も運営))
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