« ニューヨーク市が行っている問題行動解決訓練法とは | トップページ | 若いうちは何でも引き受けてやってみる »

教師の仕事はやればやるだけのことが返ってくる

 新任1年目の終わりにクラスの子どもたちが、転勤する私の周りでなぜ泣いてくれたのでしょう。
 たぶん、それは私が四六時中子どもたちと過ごした結果だと思います。休み時間、昼休み、放課後と時間がある限り、子どもたちと一緒に遊んだり一緒に話をしたり、一緒に居残り勉強をしていました。職員室へはほとんど帰らず、朝から夕方まで子どもたちと過ごしていたのです。
 台上前転ができなかったクラスの一人の子どもが、なぜみんなの支えでできるようになったのでしょう。たぶん、それは教室で「決して一人も取り残さない」姿勢で、いつも一番弱い立場の子どもを大事にしていた私の姿を、子どもたちがみていてくれたからだと思います。
 教師の仕事というのは、事務系の仕事と違い、ここまでしたら終わりというのが決まっていません。教師という仕事は、結構いい加減で、きちんとした仕事の範囲が決まっていないのです。ですから、もし仮に教師の仕事の標準を10としても、6や7でも勤まる仕事ですし、逆に1314でもいける仕事だといえます。
 でも、この仕事の特徴は、6や7では、子どもの反応も6や7なのです。1314ではもちろん1314です。つまり鏡のような仕事で、やればやるだけのことが返ってくる「やりがい」のある仕事です。ここにこの仕事のよさがあります。
 毎日の授業でも同じです。いい加減な教材研究をして臨んだ授業では、子どもがあくびをするのは当然です。そしてそんな態度の悪い子どもをみて、つい「しっかり聞きなさい!」と教師が怒りますが、悪いのは教師であることを教師自身がわかっていても、その怒りは結局子どもに向けられます。「この授業、おもしろくないよ」「先生なんか嫌い!」と言われるのは当たり前の結果です。
 でも教師が一生懸命にやっていれば、たとえ少々授業がへたであっても、子どもは先生を好きになっていき、授業でも少しずつ理解を示すようになります。
 さあ、あなたはどれだけやろうと思っていますか。私は同じやるなら「やりがい」のあるようにがんばりたいと思います。教師ががんばれば、必ず子どもは応えてくれます。そしてそのとき、すばらしい感動のドラマが目の前で起こるのです。
 教師って、なんていい仕事なのでしょう。
(
仲島正教 1956年生まれ 兵庫県公立小学校教師21年、指導主事5年、48歳で退職。2005年より教育サポーターとして、若手教師対象にセミナーを開いている。若手教師パワーアップセミナー「元気が一番」塾主宰)

|

« ニューヨーク市が行っている問題行動解決訓練法とは | トップページ | 若いうちは何でも引き受けてやってみる »

先生の実態」カテゴリの記事

教師の仕事」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 教師の仕事はやればやるだけのことが返ってくる:

« ニューヨーク市が行っている問題行動解決訓練法とは | トップページ | 若いうちは何でも引き受けてやってみる »