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構成的グループエンカウンターによる「子どもたちの自己の確立」(1)

 対人関係能力が低下し、人間関係が稀薄化した現代の子どもたちは、自己の確立がむずかしくなっています。そのような子どもたちが学級で集団生活を行うので、クラスでいろいろな問題が表面化しています。
 私は、学級崩壊を考えるとき、現代の学校教育に、子どもたちの自己の確立を援助する側面が少ないと思います。学級における集団体験を活用して、学級経営することが望まれます。そのために構成的グループエンカウンターの知見を活用した教育実践をお進めします。
 構成的グループエンカウンター(SGE)とは、本音と本音のふれあいのある人間関係を、グループでの活動を通して、体験させようとするものです。人間関係は頭で考えるよりも体験するほうがずっと効果的です。そのために、グループをつくり、体験学習をさせるのが構成的グループエンカウンターです。
構成的グループエンカウンターは、次のような流れで実践します。
(1)
リーダーが取り組む課題を設定し、そのねらいと取り組み方、取り組む際のルールを簡潔に具体的に説明します。(インストラクション)
(2)
課題に取り組む際の不安を軽減したり、意欲を喚起する導入を行います。(ウォーミングアップ)
(3)
ねらいやその集団・メンバーの状況に応じた課題(エクササイズ)をリーダーが展開し、メンバー同士の感情交流を促進していきます。
 課題(エクササイズ)は、自分の本音に気づいたり、他者と感情交流しやすいような心理的配慮がなされた課題です。課題は数多く公表されています。
(4)
感情交流を通して気づいたことや考えたことを、メンバー同士で語り合ったりしながら自己表現することで、意識化させます。(シェアリング)
 構成的グループエンカウンターによる集団体験の結果、他者とふれあう喜びを獲得し、お互いに関わりあう方法を学びます。そして、自己理解や他者理解が深まり、自己の確立が促進されるのです。
(河村茂雄:1959年生まれ、早稲田大学教育学部教授。15年間公立学校教諭を経験した。学級崩壊,学級経営など教育実践に生かせる研究成果を多数提供している)

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