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理科:子どもが夢中になる授業の条件

 理科の面白さは、自然を対象にして問題を見いだし、仲間と協力して解決を図ることで、自分の世界が広がったり、仲間とのつながりが一層増したり、自分自身の成長が感じられたりすることにある。理科は学ぶ喜びに満ちた教科なのだ。
子どもが夢中になって、取り組める授業の条件として考えることは、
(1)
教師がねらいをはっきりもっていること
 子どもにこのような能力・資質を引き出したいという具体的なイメージをもつことが大切である。
(2)
教材に工夫があること
 奇をてらうという意味ではなく、子どもの思考が発展するかどうか、ということである。少し視点を変えることで、子どもには新鮮に映る場合がある。
(3)
子どもの考える筋道を大切にすること
 教師が指導計画を立てても必ずしもその通りにはいかないことがある。そのとき、教師が新しく子どもに学ぶことができる。ズレを生かすことで、授業は動的に生き生きとなっていく。
(4)
子どもを理解すること
 子どものこれまでの経験を知っておくということのほかに「その子」はどのような子どもなのか、できるかぎり一人ひとりに即した理解を大切にしたい。一人ひとりの子どもが授業で生かされるようにしたいのである。
(筑波大学附属小学校・理科教育研究部)


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